近くて遠い君へ

佳晃side
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


美沙を連れて外に出た。



無意識に
結花とカズの姿を探す。




「‥し?よし!!」



美沙の声に
はっと我に返った。



「‥‥あ、あぁ!何?」



「何してんの~?キョロキョロしてさ!」



美沙は微妙に
怒り気味‥。



‥‥こんな時の
対処法なんて
知らねぇ‥。



やべぇな‥。
16年間、彼女いなかったからかよ‥。




「美沙?‥ごめん‥な」



俺は美沙の顔を
覗かせる。


なぜか美沙は
顔を真っ赤にさせ
照れ笑いしてた。




「ち‥ちかぁぁい」




は?


いきなり
機嫌直ったぞ?



俺なんもしてねぇのに‥




女心はわからん。
美沙は、そんな俺の
どこがいいのだろうか?


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