近くて遠い君へ
なんて言ったらいいか
わかんねぇけど‥
うーん‥。
「結花の事は‥」
「‥‥っ。帰ろう!!!」
俺が
言い出すと
美沙は
俺の言葉を
遮って言った。
「‥み、美沙?」
「帰ろう帰ろう!!」
そぅ言って
俺の手を引かず
美沙は一人歩き出した。
俺は追い掛ける。
「美沙!待てよ!!」
美沙の腕を掴み
二人は止まる。
美沙は
振り向かず
黙ったまま俯いた。
「ごめん‥なんでもないから。」
肩を震わせ
声も震わせ‥
美沙は
泣いている。
俺は
どぅして良いか
わかんなかった‥。
言葉より
伝わる事‥
今の俺にしか
できない事が
一つだけある。
俺は
美沙を後ろから
抱きしめた。