近くて遠い君へ

結花は
少し後ろを向き
腕で目を擦った。



「結花‥一緒に帰るか」



「うん!」



久しぶりに
並んで歩く。



あの頃に
引き戻される。



結花を
純粋に好きだよ。



他の誰も
代わりなんていない。


できない。



美沙‥‥


ごめん。



やっぱり
結花が好きだ。



結花しか
いないんだよ。



美沙‥

ごめん。


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