近くて遠い君へ

「‥し?佳晃??」



結花の声で我に返った。


「あっ!あぁ‥何?」



「何じゃないよ~(笑)進路決めた?」



「‥あぁ。」



決めた。


俺はやりたい事が
あるから。



誰にも言ってないけど
結花にだけ‥

言うかな??



結花は
何なに~?と言わんばかりの顔。




俺は
少し黙った後に口を開いた。






「留学‥。俺、オーストラリアに行く。」



真っ直ぐ前を見た。
果てしなく続く道がある。



俺に
迷いはない。




「‥‥‥り‥留学?なん‥で?」



結花は
少し動揺している様子。


無理もないか‥。


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