【短編】君の後ろ姿を見て
受け取れなかったから
君は芸能界でも輝く存在で
転校してきたときにはまさかと思った。
僕の大好きな女優で、雑誌の表紙を飾ることもしばしば。
学年は違ったけど、君がこの学校に来てくれたことは、僕にとって何よりも嬉しいことだった。
でも君にとっては、この学校は地獄の始まりだったんだね……
それは学校で大人気なあいつが君に告白したことから始まった。
まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったから、僕はあいつの告白の背中を押したんだ。
僕のせいだ
全部僕の
毎日学校にくる君は、ひにひに窶れていって、あいつもフラれたことを根に持ってか、話し掛けもしなくなった。
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