【短編】君の後ろ姿を見て






走り去る君の背中を見た。



僕は自転車を妹に預けて、大分離れている君を追い掛けた。







君は足が早くて



僕は息を切らしながら

懸命に走った。




でも




追いつかなかったんだ……



















君は





空を舞っていた





遅かったんだ





綺麗だった



白いワンピースは


花のようだった。





その中に舞う君も花のように美しかった。





額から流れた鮮血も……




僕の瞳から流れた透明な雫も………





















また会えるまで



そう遠くはないから


僕も君の隣に並ぼう














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