桜色の君


「おっはよー。今日も、旦那様と登校ですかー」



「旦那様じゃないー」



いつも茶化してくるのは、親友の萌(もえ)
名前に似合わず、クールでハキハキした人
美人だしその性格に惚れて近づいてくる男の子が多数…



「別にいいじゃん、そんなようなもんでしょ」



「んなわけ!ほんと茶化すの好きだよね」



「拗ねない拗ねない」



萌はケタケタ笑っている



「てか、残念だったね同じクラスじゃなくて。ま、毎日来てるから違っても同じようなもんか」



「別にー、学校の時用事ないしあいつが勝手に来るだけだもん」



柊貴は何かと私を心配して1日3回は教室に来る
忘れ物も、隣のクラスに借りに行けばいいのに、2個横のクラスの私のところに借りに来たりする



だからクラス違っても同じようなもの
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