桜色の君
萌と話していると、スラッとした影が近づいきた
振り返ると、最近良く話しかけて来てくれる悠斗くんだった
「ねぇ希結ちゃん、これありがとう。また続き貸してよ」
「うん、いいよ!面白いでしょーこの漫画。
また明日持ってくるね」
「うん、ありがとう」
そう言って、爽やかな笑顔を残し男子達の輪の中に消えていった
「最近さー悠斗のやつ妙に希結と接点作ろうとしてない?狙われてんじゃない?」
「ないない!あんなイケメンで人気ある人が私なんか相手にしないよ。悠斗くんとは漫画の趣味が合うから、貸し借りしてるだけだよ」
悠斗くんは料理が好きらしくて、料理系の漫画を貸している