桜色の君
ライバル
ある日の放課後、たまたま一緒に日直になった悠斗くんとふたりで残っていた
「終わりそう?」
プリントをまとめながら、日誌を書いている私を心配してくれる
「うん、もうすぐ!」
悠斗くんは優しいなぁ
ふと気になり…
「悠斗くんって優しいよね」
「そんな事ないよ!希結ちゃんの方が優しいし…」
「えぇっ!?そんな事ないよぉ」
不意に目が合い、お互いを褒め合った後の恥ずかしさが増した
ドキっ
胸がなった…あれ?ドキドキしてる…?
「き、希結ちゃんはさ。彼氏とかいるの?柊貴くんとは幼馴染だって聞いたけど…優しいから居そうだよね」
「いないよぉ!柊貴はただの幼馴染み。私より悠斗くんの方が…いないの?人気ものだよねぇ、皆かっこいいって言ってるよ」
「俺には心に決めた人がいるんだ…」
頬を少し赤らめている
「そうなの!?どんな人ー?」
「え、えと…