私は不幸だ
「う、うぅ〜ん、朝?」

制服のまま寝てしまったせいか制服がシワだらけになってしまっていた。

気づけば、朝。

そうゆうことは何度かある。

特に、嫌な日に何度か。

私はもう1着の制服を手に取り、綺麗な制服に着替えた。

「そう言えば……Xって人今日迎えに来るって言ってたような?」

私は少しだけ冗談だと思いながら、自分の部屋を出てリビングに向かった。

机の上に、一枚の手紙。

【今日帰んないから、ご飯自分で買って食えよ。後、昨日みたいな事やったらどうなるか覚えとけよ】

手紙か、

あの人、剛。

新藤剛[しんどうたける]あの人(お母さん)の4人目の新しい“彼氏”。

特にあの人のお気に入り。

だけど、私は本当のお父さんが良い。

お父さんは唯一私の救いだった人。

5ヶ月前急に家を出て行った。

お父さんは優しくて、私を一番に思ってくれてた。

本当に私が唯一“親”と呼べる存在だった。

だが、急に何も言わず家を出ていき、それまで最低な母がもっと最低な悪魔になった。

だけど出ていく時お父さんが私に言った。

『いいか、必ずお前を救う道が現れる。それまで、頑張って耐えてくれ』

と。
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