私は不幸だ
「で、でも!この白い箱出口も何もないし。ゲームって何をするの!」

『も〜う!森永汐君、君うるさいよ〜!ちゃんと僕から説明するって言ってるでしょ。
はぁ〜君が待てそうにないからもっと時間をかけて話してく予定だったけど、この際もうパパッと話すね!
まず、君たちが今からするゲームは後にわかるから、そんな焦んないで。そして、君達さっきまで熱心に出口探してたけどこの箱は僕の物だ、僕が操作しない限りこの箱は出口が現れもしないし君達はこのまま餓死していくだけ。ちゃんと、ゲームをクリアすれば君達はちゃんと!家に帰れるから安心して。僕からは以上』

長い。

そして多い。

とりあえず、この箱はこのXって人のものだからこの人が操作しない限り、私達はこのままここで餓死するっていうことになるかもしれない。

今はこの人の言うことを聞いていた方が安全かもしれない。

『じゃあ、今からゲームを始めるよ〜!とびらが開くから開いたら扉の向こうにある自分の名前が書かれた椅子に座って、ちょっと待っててね!』

そう言った途端私達がどれだけ探しても見つからなかった扉が現れた。
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