私は不幸だ
僕はあの時からXに手を貸していた。

白い箱の中、寧々ちゃんが目覚める前から僕はXと組んでいた。

「森永汐くん、僕と手を組んでくれない?」

「誰かも分からない君と手を組む?嫌だよ」

「大丈夫だよ、ただ僕が言うことをやってくれればいいだけ」

「だから、嫌だと言っているだろ!ここから出してよ!」

僕は、モニターも機会も何も無いただ白い箱の中でX、誰かも分からない相手に怒鳴る。

「……分かったよ、出してあげるその代わり僕と手を組んで。ね!平等だよ!」

出してあげる、そう言われたからどんなことが起こるか分からなかったけどXと手を組んだ。

内容は簡単なものだった、僕は先に白い箱の中から出されて、階段をおりた。

「どうなってるんだここ、さっきの白い箱の扉を潜った時もイスが何個か置いてあったし、何をする気なんだXは」

当たりをキョロキョロ見渡しながら階段をおりる。

「森永汐くん!よく来てくれたね!」

階段をおりた先に扉があった。

何も無いところから扉が現れたさっきとは違って、扉の形をちゃんとした扉が。

「X、」

扉を開けると、ソファに座った黒髪の左目に眼帯をつけた小さな男の子が居た。
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