私は不幸だ

過去の原因

私がこんな目にあってる理由は一つ。

私は転校生だった。

4月頃私はこの学校に転向してきた。

『天月寧々と言います。よろしくお願いします』

そう言うと担任から『じゃぁ貴方は嬢薙さんの前の席ね』と言う。

嬢薙さんは私に『よろしく』と言うがあまり喋らなく無口で人見知りな私は返事をしなかった。

その時前で茅ヶ崎さんの声が聞こえた『シカトされてんじゃん〜！沙奈華どんまぁ〜い』と。

その後も体育の時間も放課後も給食の時間も嬢薙さんは私に話しかけてくれた。

でも、私は一言も返さなかった。

いや、返さなかったんじゃなくて返せなかった。

そして、下校する時私はトイレに行った。

『ねぇ〜。天月さんさぁ沙奈華がわざわざ話してくれてるのに無視は酷くない〜。“なんか言うことないの”？』

茅ヶ崎さんが、私の肩に手を組んで言った。

（何かゆうこと）

『またシカトぉ〜！』

その左から浦賀崎さんが私に近寄る。

『話かけるのとか迷惑だから話しかけてこなくて大丈夫です』

この一言が原因だった。

悪い意みではなかった、ただ、私は話しかけてもらわなくても一人でも大丈夫ですよって言いたかった。

その言葉が私の人生を変える。

ふとトイレの鏡から見える嬢薙さんの顔が恐ろしかった。

次の日から私の生活に異変が起こった。

朝きたら下駄箱と上履き中に大量の画鋲が入っていたり机には落書きされていたり、机の中に入れていた教科書をビリビリに裂かれゴミ箱に入っていたり。

ここから、私の地獄の生活が始まる。
< 8 / 30 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop