心を ほどいて  ~コーディネーター麻里絵

昔 祐一君と付き合っていたとき

私は 今みたいに 伸び伸びできなかった。


祐一君は 優しくて 

私に不満を 言わなかったけど。

だからこそ 私は 祐一君に 気を使っていた。


純也といると 私は 安心して 甘えられる。

純也は 私の思いを 受け止めてくれるけど

自分の思いも ちゃんと 伝えてくれるから。


私も 純也の思いを 受け止めている。

そう思うことが 小さな自信になる。

もっと 純也の為に 何かしたいと 思える。


あの夏 純也に 祐一君のことを 話した時

私は もう 純也を信じていたのだと思う。

私を 救ってくれるのは 純也だって

きっと 感じていたのだと思う。


一緒にいれば いるほど 

どんどん 純也を好きになって。

純也を好きな 自分のことも

私は 好きになっていた。


ずっと 自分が 嫌いだったけど。


最近の私 なかなか良いんじゃない?


そんな風に 思える私は 毎日 幸せで。

仕事にも どんどん 意欲が湧いていた。



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