心を ほどいて  ~コーディネーター麻里絵

「あのね 理沙。私 彼に プロポーズされたの。そのうち 結婚すると思う。」

少し 恥ずかしかったけど 私は 思い切って 理沙に告げた。

「そうなの。良かったじゃない。麻里絵 幸せになってね。」


「ありがとう。理沙は どうなの?」


「実は 私も。近々 結婚すると思う。麻里絵に 報告したくて。それで 連絡したのよ。」


「すごいタイミング。ちょっと 恥ずかしいけど。」


「ホントね。ねぇ 麻里絵。結婚式には 絶対に来てね。」

「もちろん。私の時もね。そうだ。理沙に 彼を紹介したいなぁ。」

「うん うん。私も。そうだ。今度 4人で会わない?」


「わぁ。楽しそう。彼 シャイだから。何て言うかしら。」


はしゃいで話す 私達は 大学生のよう。


理沙から聞いた 千佳と祐一君のことも

私は すっかり 消化できていた。


帰ったら 純也に 話そう。


私が今 どれほど 純也が好きかも。





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