アテナ・イェーガー〜出会い、のちにキス〜
「じゃあさ、サボっちゃえばいいんじゃない?それか授業中に寝るとか!」

ナタリーが目を輝かせながら言う。「こら!授業は真面目に受けろ」とネイサンがナタリーの頭を叩き、ロネは苦笑した。

「歴史、苦手だけど世界一の魔法使いになるためには頑張らないと!」

ロネがそう言うと、「残念」とナタリーは言いネイサンが「サボらせたりしないからな」とナタリーを見つめる。

三人は話しながら学校へ向かった。



学校で好きな科目、苦手な科目をこなしつつ、ロネは歴史の授業へと向かう。六時間目が終わればもう家に帰れる。ロネは頰を緩ませていた。今日は寄りたい場所がある。

「ロネ〜!今日、帰りにクレープ食べて帰らない?ネイサンも行くよ」

ナタリーの誘いに「ごめん!今日はちょっと用事があるんだ」とロネは謝った。いつもは放課後はナタリーやネイサンと遊ぶ。断ったのは初めてだ。

「そっか残念」

「なら、ロネのぶんも楽しまないとな」
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