男心と春の空
野山と樋川
電話を切ると、俺は黒いアウターを羽織り茶色いカバンを肩にかけ部屋を出た。
部屋を出るとリビングにいる雄介に声をかけることもなく玄関に向かった。
地下鉄に乗って五つ目の駅で降り、野山の家に向かう。
駅を出て大通りを5分ほど歩き続ければグレーのアパートは見えてくる。
野山はこのニ階の左からニ番目の部屋で一人暮らしをしている。
野山は北海道から来た。
北海道のくせに色がやけに黒い。
チャイムも鳴らさずにいきなりドアを開けると、野山は部屋の真ん中に座りラーメンをすすりながらテレビを見ていた。
「なんだよ、びびった。」
野山は俺の方を向いてそう言うと、またテレビの方に向き直す。
「おじゃまします。」
靴を脱いで案外キレイな台所の脇を通り部屋に入る。
左側にベッドがあり、真ん中に低いテーブル、右側に全身鏡と机と本棚とテレビが並んでいて、机の上にノートパソコン、本棚の上にスピーカーがちょこんと置いてある。
よくある普通の大学生の部屋だ。
部屋を出るとリビングにいる雄介に声をかけることもなく玄関に向かった。
地下鉄に乗って五つ目の駅で降り、野山の家に向かう。
駅を出て大通りを5分ほど歩き続ければグレーのアパートは見えてくる。
野山はこのニ階の左からニ番目の部屋で一人暮らしをしている。
野山は北海道から来た。
北海道のくせに色がやけに黒い。
チャイムも鳴らさずにいきなりドアを開けると、野山は部屋の真ん中に座りラーメンをすすりながらテレビを見ていた。
「なんだよ、びびった。」
野山は俺の方を向いてそう言うと、またテレビの方に向き直す。
「おじゃまします。」
靴を脱いで案外キレイな台所の脇を通り部屋に入る。
左側にベッドがあり、真ん中に低いテーブル、右側に全身鏡と机と本棚とテレビが並んでいて、机の上にノートパソコン、本棚の上にスピーカーがちょこんと置いてある。
よくある普通の大学生の部屋だ。