男心と春の空
須賀アキナ
結局俺と樋川は課題をやり終えた後、すぐに寝落ちした。
朝九時頃ぼちぼち目を覚ます。
俺達が起きても野山はまだぐっすり寝ていた。
眠い目をこすりながら野山を起こすことなく、静かに俺達は部屋を出て大学に向かった。
ここから電車で二駅だ。
つい電車の中の気持ちのいい暖かさに寝そうになってしまう。
駅の出口を出て信号を渡るとすぐ裏門だ。
裏門は普段自転車や原付きでごった返していて歩くのも大変だが、春休みに入った今日はちらほらとしかそれらはなかった。
「休日の大学、初めて来たわ。」
少し後ろで樋川が言う。
きっと同じことを考えていたのだろう。
レポート提出は、先生の研究室前の箱に入れただけで終わった。
俺はこの後バイトが入っている。
樋川は家帰って寝て夜からのサークルの飲み会に備えるとのことだった。
講義棟から外に出るとすぐに樋川と別れた。
朝九時頃ぼちぼち目を覚ます。
俺達が起きても野山はまだぐっすり寝ていた。
眠い目をこすりながら野山を起こすことなく、静かに俺達は部屋を出て大学に向かった。
ここから電車で二駅だ。
つい電車の中の気持ちのいい暖かさに寝そうになってしまう。
駅の出口を出て信号を渡るとすぐ裏門だ。
裏門は普段自転車や原付きでごった返していて歩くのも大変だが、春休みに入った今日はちらほらとしかそれらはなかった。
「休日の大学、初めて来たわ。」
少し後ろで樋川が言う。
きっと同じことを考えていたのだろう。
レポート提出は、先生の研究室前の箱に入れただけで終わった。
俺はこの後バイトが入っている。
樋川は家帰って寝て夜からのサークルの飲み会に備えるとのことだった。
講義棟から外に出るとすぐに樋川と別れた。