男心と春の空
須賀アキナとは中三で同じクラスになった。
それまで一回も話したこともなく、接点も何もなかった。
正直、興味もなかった。
十一月半ばまで同じクラスだというのに一度も話したことなかったくらいだ。
友達だった斎藤ってやつが五月くらいからアキナのことを好きになり、クラス内ですぐにその噂は広まった。
だから余計に俺は「そんなにいいか?」と言ってはアキナを好きな斎藤をバカにしてた。
十一月半ばに席替えがあった。
俺は窓側から二番目の列の一番後ろの席になった。
そして隣、一番角の窓際、みんなが狙う席にアキナがきた。
初めて喋ったのはその時だ。
アキナは初めての会話で「はまちゃん、答え教えて。」と言ってきた。
初めて女の子から言われる「はまちゃん」と、頼られたことと、そのめっちゃカワイイ笑顔に俺は簡単に心を奪われてしまった。
それから毎日が急に楽しくなった。
斎藤から「お前好きだろ」と言われたが「あんな奴のどこがいいの。」と言っては否定していた。
ずっと。
自分でも自分の気持ちに気付かないフリをしていた。
いや、している。
今でも。
アキナとはその後別の高校に進んで、全然会うことはなかった。
それまで一回も話したこともなく、接点も何もなかった。
正直、興味もなかった。
十一月半ばまで同じクラスだというのに一度も話したことなかったくらいだ。
友達だった斎藤ってやつが五月くらいからアキナのことを好きになり、クラス内ですぐにその噂は広まった。
だから余計に俺は「そんなにいいか?」と言ってはアキナを好きな斎藤をバカにしてた。
十一月半ばに席替えがあった。
俺は窓側から二番目の列の一番後ろの席になった。
そして隣、一番角の窓際、みんなが狙う席にアキナがきた。
初めて喋ったのはその時だ。
アキナは初めての会話で「はまちゃん、答え教えて。」と言ってきた。
初めて女の子から言われる「はまちゃん」と、頼られたことと、そのめっちゃカワイイ笑顔に俺は簡単に心を奪われてしまった。
それから毎日が急に楽しくなった。
斎藤から「お前好きだろ」と言われたが「あんな奴のどこがいいの。」と言っては否定していた。
ずっと。
自分でも自分の気持ちに気付かないフリをしていた。
いや、している。
今でも。
アキナとはその後別の高校に進んで、全然会うことはなかった。