男心と春の空
平良弥生
ドア付近に立って、真っ暗な外を見ながら電車に乗る。
夜の店だけが光を放っている。
すぐに町並みは変わり住宅街。
そしてまた街。
二駅だけなのに外の景色はコロコロ変わる。
俺は全体重をドアに押し付けていろんなことを考えていた。
こういう時だけ都合よくアキナのことも思い出してしまう。
駅に着き電車から降りて階段に向かって歩いていたときだった。
ふと二人の女の子と目が合う。
片方のショートカットの子がものすごい笑顔で会釈してくる。
俺?
辺りを見回す。
みんな視線は宙に向けられていて女の子の視線に応えてるのは俺だけのようだ。
俺もぎこちなく会釈をしてみる。
と、すぐその笑顔の子がもう一方の苦笑いの子を引っ張って、人混みを横断してきた。
どちらも全く知らない子だ。
夜の店だけが光を放っている。
すぐに町並みは変わり住宅街。
そしてまた街。
二駅だけなのに外の景色はコロコロ変わる。
俺は全体重をドアに押し付けていろんなことを考えていた。
こういう時だけ都合よくアキナのことも思い出してしまう。
駅に着き電車から降りて階段に向かって歩いていたときだった。
ふと二人の女の子と目が合う。
片方のショートカットの子がものすごい笑顔で会釈してくる。
俺?
辺りを見回す。
みんな視線は宙に向けられていて女の子の視線に応えてるのは俺だけのようだ。
俺もぎこちなく会釈をしてみる。
と、すぐその笑顔の子がもう一方の苦笑いの子を引っ張って、人混みを横断してきた。
どちらも全く知らない子だ。