男心と春の空
矢野英子が選んだ店はイタリアンバルだ。

俺は全然知らない店だったけど、店内はかなり混んでいて、立ち飲み席は男女でゴチャゴチャしていた。

初めての空間に俺は圧倒されながら矢野英子に着いていく。

矢野英子はよく来てるようで、慣れた感じで店員さんと話して席を確保した。

「海くんは?何飲む?」
「何あるんですか。」
「はい。」

すごくシンプルな手書きのメニューを渡される。

知らない名前がズラッと並んでいる。

俺はカンパリオレンジにした。

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