男心と春の空
「おじゃましまーす。」

無造作に靴を脱ぐ矢野英子の後ろを静かについていく。

矢野英子のストッキングが派手に伝線してしまっている。

「矢野さん、ストッキング伝線してますよ。」

俺が言うと、矢野さんは「うそー、やだー」と言ってその場で脱ごうとした。

いやいやいや、俺いるし。

スカートをまくり上げようとしたので、視線を急いで逸らす。

本当に脱ぐ気だ。

視線を斜め後ろの床に向けていると、突然ドタンという鈍い音がした。

視線を矢野英子に向けた。

ストッキング脱ごうとしてバランス崩したのか、派手に倒れている。

「矢野さーん」

俺はゆっくり矢野英子に近づく。

半分もう眠っている。
膝まで下ろされたストッキング。

俺はため息をついて、仕方なくストッキングを脱がせる。

エロい。

このシチュエーション、まずくないか。

視線を上げればスカートの中が見えてしまう。

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