男心と春の空
「テスト前はいつもここで勉強してるよ。」
俺は何ともなしに言った。
「分かる気がする。」
アキナはそう小さく言って笑う。
そして「そういえばさ」と小声で続けた。
「中3の時、一回だけこうして図書室で勉強したことあったよね」
「えっ」と驚いた。
受験勉強中、すごく些細なことだった。
でも俺はそのことをずっと覚えてたし、アキナもちゃんと覚えてたことを嬉しく思った。
「よく覚えてたね」
「はまちゃん、覚えてないでしょ」
「いや、覚えてるよ。あれでしょ、私立の受験前日の日」
「そーそーすごく雪降っててこれ明日遅刻したらやばーいって言いながら、はまちゃんから過去問借りて印刷しまくったんだよ」
同時に、当日、お互い雪降る中なんとか会場に間に合って視線を遠くから交わしたこともしっかりと思い出した。
「なつかし」
「まあ、お互い別の高校行ったけどね」
アキナがそう締める。
つい中3の楽しかった思い出に浸ってしまった。
それから2時間近くそれぞれ勉強を進めた。
雨はまだ止みそうにない。
俺は何ともなしに言った。
「分かる気がする。」
アキナはそう小さく言って笑う。
そして「そういえばさ」と小声で続けた。
「中3の時、一回だけこうして図書室で勉強したことあったよね」
「えっ」と驚いた。
受験勉強中、すごく些細なことだった。
でも俺はそのことをずっと覚えてたし、アキナもちゃんと覚えてたことを嬉しく思った。
「よく覚えてたね」
「はまちゃん、覚えてないでしょ」
「いや、覚えてるよ。あれでしょ、私立の受験前日の日」
「そーそーすごく雪降っててこれ明日遅刻したらやばーいって言いながら、はまちゃんから過去問借りて印刷しまくったんだよ」
同時に、当日、お互い雪降る中なんとか会場に間に合って視線を遠くから交わしたこともしっかりと思い出した。
「なつかし」
「まあ、お互い別の高校行ったけどね」
アキナがそう締める。
つい中3の楽しかった思い出に浸ってしまった。
それから2時間近くそれぞれ勉強を進めた。
雨はまだ止みそうにない。