男心と春の空
雨の中、弥生ちゃんと二人残される。
俺は弥生ちゃんに歩み寄って傘を差す。
「ごめん」
かろうじて謝ることができた。
弥生ちゃんは黙り込んでる。
雨がまた一段と強くなってきた。
最悪だ。
「今からダメ?」
やっと弥生ちゃんの小さな声がした。
「え?」
「今から・・・」
弥生ちゃんが何を言わんとしてるのかは分かった。
俺はポリポリ頭を掻く。
「ごめん、もうそろそろ兄ちゃん帰ってくるし。」
少し強めの口調が出る。
弥生ちゃんが口をギュッと強く縛る。
そして俺の胸を叩いてきた。
「なんなの、バカ」
弥生ちゃんの小さなその声は雨の音に消えていく。
俺はちょっとくらい頭を撫でてあげたっていいのに、そんな器用なことはできず、ただ傘を差して叩かれ続けた。
最高の雨の日から一転、最悪な雨の日となった。
俺は弥生ちゃんに歩み寄って傘を差す。
「ごめん」
かろうじて謝ることができた。
弥生ちゃんは黙り込んでる。
雨がまた一段と強くなってきた。
最悪だ。
「今からダメ?」
やっと弥生ちゃんの小さな声がした。
「え?」
「今から・・・」
弥生ちゃんが何を言わんとしてるのかは分かった。
俺はポリポリ頭を掻く。
「ごめん、もうそろそろ兄ちゃん帰ってくるし。」
少し強めの口調が出る。
弥生ちゃんが口をギュッと強く縛る。
そして俺の胸を叩いてきた。
「なんなの、バカ」
弥生ちゃんの小さなその声は雨の音に消えていく。
俺はちょっとくらい頭を撫でてあげたっていいのに、そんな器用なことはできず、ただ傘を差して叩かれ続けた。
最高の雨の日から一転、最悪な雨の日となった。