男心と春の空
矢野英子が選んだ店はいろんなスタイルの座席が並ぶすごくカジュアルなダイニングカフェで、女性が圧倒的に多かった。
ソファー席に通される。
俺が腰掛けると驚くほどそれは沈んだ。
「うわ、すげえ」
ついはしゃいでしまった俺を見て矢野英子が笑う。
「海くんってさ、犬みたいだよね。」
「犬?犬・・・」
「うん、日本の犬種。」
微妙な例えに、反応に困る。
「日本の犬種・・・」
そんなこと言われるのは初めてだ。
「すぐ懐いてくれそうだし、年上の女に飼われてそう。」
矢野英子がニヤッと笑う。
「いや、俺そういうの興味ないっす。」
俺が嫌そうに見えたのだろう、矢野英子は「別に私が飼いたいってわけじゃないよ。」と会話を終わらせた。
適当なつまみと、カクテルが運ばれてきた。
軽く乾杯をして、酒を飲む。
なぜか、矢野英子はこんなに美人なのに緊張しなかった。
弥生ちゃんよりも居心地はいいし、アキナほどドキマギしない。
全く気を遣わない自分に気付く。
けどそれ以上の感情を抱かないのは、高松雄介のものっていうレッテルで見てしまってるからだ。
ソファー席に通される。
俺が腰掛けると驚くほどそれは沈んだ。
「うわ、すげえ」
ついはしゃいでしまった俺を見て矢野英子が笑う。
「海くんってさ、犬みたいだよね。」
「犬?犬・・・」
「うん、日本の犬種。」
微妙な例えに、反応に困る。
「日本の犬種・・・」
そんなこと言われるのは初めてだ。
「すぐ懐いてくれそうだし、年上の女に飼われてそう。」
矢野英子がニヤッと笑う。
「いや、俺そういうの興味ないっす。」
俺が嫌そうに見えたのだろう、矢野英子は「別に私が飼いたいってわけじゃないよ。」と会話を終わらせた。
適当なつまみと、カクテルが運ばれてきた。
軽く乾杯をして、酒を飲む。
なぜか、矢野英子はこんなに美人なのに緊張しなかった。
弥生ちゃんよりも居心地はいいし、アキナほどドキマギしない。
全く気を遣わない自分に気付く。
けどそれ以上の感情を抱かないのは、高松雄介のものっていうレッテルで見てしまってるからだ。