男心と春の空
「なんか塗ってるんすか。これ。」
「うん、グロス塗ってた。」

矢野英子の唇が確かに濡れたように潤ってる。
お互いレモンサワーを挟む。

また顔を近づけて、簡単なキスをする。

「レモンサワーの味しかしないんすけど。」
「美味しいからいいじゃん。」
「ですよね。俺も最近レモンサワー好きです。」
「舌入れていい?」

またレモンサワーを挟んでキスをする。
矢野英子が舌を入れてくる前に、途中で舌同士が絡み合う。

俺のももの上に矢野英子が乗っかってくる。
頭を抑えられて、首筋にもキスされて、俺は矢野英子の腰に手を回す。

「電気消していいすか?」

そう言うと、矢野英子が俺から降りて電気を消す。

暗闇で時々レモンサワーを飲みながら続ける嘘の恋。

お互いにどうしようもなく好きな人がいる。

矢野英子の唇を食べるようにキスをする。

Tシャツの裾を捲り上げる。
シンプルな下着が現れる。
俺もTシャツを脱ぐ。
と、矢野英子が胸元にキスをしてきた。

そしてそのままお腹からももの付け根と進んでいく。

完全に矢野英子の舌に弄ばれる俺の身体。
弥生ちゃんよりずっと気持ちよかった。

「そろそろやばいっす。」

俺は矢野英子の顔を抑えると、体制を変える。
ここで初めて矢野英子をベッドに寝かせた。

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