男心と春の空
「なんか、アレっすね。」

俺はまたレモンサワーを飲む。

「風俗来たみたい。」

俺の一言で矢野英子が吹き出す。

「気持ちが入らなくても、楽しいっちゃ楽しいっすね。」
「何かは満たされるよね。」
「っすね。何かは分からないけど。」

俺は矢野英子にまたキスをした。
矢野英子は笑った。

「風俗に来たみたい?」
「うん。」

俺も笑った。

「リスペクトっすよ。完璧なセックスだったから。」
「なにそれ。」

俺は矢野英子を後ろから抱きしめた。

始終、高松雄介を感じていた。
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