男心と春の空
翌朝、矢野英子の部屋を出る。

「楽しかったっす。」
「なら良かった。」
「じゃ、また。」
「また。」

アパートを出て、車の通りが少ない道に入る。
俺はスマホを取り出して、ある人物に電話をかけた。

俺と矢野英子に「また」は来なかった。
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