サヨナラなんて言わない。
「お!いま流れ星流れたぞ!」

「え!?うそ、見てなかった!」

晴が指さした方を見て必死に流れ星を探す。

だけど、そこにはもう流れ星は無くてがっくり肩を落とした。

「きっとまた流れてくれるよ、ゆっくり眺めよ!」

みのりの言葉に頷き、空を見上げる。

数えきれない程の星の数が私達を見下ろしている。

聞いたことがある。

"死んだら星になる"と。

もし、それが本当ならば私も星になれるのだろうか。こんな綺麗な星の仲間に。

そうなれば夜にみのりと晴を見守る事が出来る。

…いや、やっぱり私は…
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