サヨナラなんて言わない。
私たちの笑い声が夜空に吸い込まれていく。

私の願い。

言い出したらたくさんある。

バスケをまたやりたい、学校に行きたい、友達と遊びたい、みのりと晴と大人になりたい、ずっとずっと3人で笑っていたい、そして…

「もっと生きたかったな。」

ふいに心の声が出てしまった。

2人は私の言葉にかたまる。なんて言ったら分からないという表情だった。

「私…何したって言うんだろうね?なんで大事な人達のそばで一緒に過ごせないんだろ…」

綺麗に見えた星がぼやけて見えた。あぁ、私は泣いてるんだ。
< 114 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop