サヨナラなんて言わない。
このまま永遠の眠りにつくのかな…

そう思った時かすかに私の呼ぶ声が聞こえた。

"蓮花"

"蓮花ちゃん"

あ、これ晴とみのりの声…

ゆっくり目を開けると、そこには涙を流しながら私の名前を必死に叫ぶ2人の姿があった。

私は人口呼吸器をつけてるようだった。周りにはお母さんと晴とみのりと担当医の先生。

やっぱりもう命が終わろうとしてるんだ。

「は…る、みの…り…」

「蓮花ちゃん!!」

「蓮花しっかりしろ、まだ死んじゃだめだ!」

「晴、みのり…私ね2人に…会えて…ほん…とに楽しかったよ。」

「何言ってんだよ…まだ楽しいことたくさんあるって…」

そう言う晴の横で私の手を握り涙をボロボロ流すみのり。
< 119 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop