サヨナラなんて言わない。
「私はいなくなるけど…2人に幸せに…なって欲しい…」

やだやだと首を振る2人を見ながら言葉を続ける。

息苦しい、意識がぼやーっとしてくる。

神様、まだ待って…お願いします。

「晴、みのり…私と出会ってくれて…友達になってくれて…最後まで一緒に…生きてくれて…ありがとう…また会えるから…サヨナラなんて…言わないからね…」

最後に笑顔をつくる。

私の笑顔にみのりと晴もつられて涙を流しながら笑った。

うん、2人にはそれが似合うよ。

いつまでも笑ってて…
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