サヨナラなんて言わない。
「蓮花、俺らはずっとお前のそばにいる。」

「蓮花ちゃん、大丈夫だよ。」

そう言って晴とみのりは私に笑いかけた。

その笑顔にほっとしたのか私の目の奥からたくさんの涙が溢れてきた。

ありがとう、ありがとう。

感謝の言葉をたくさん言いたかったけど、涙が止まらず言えなかった。

伝えよう、伝えられなかったこと。

生きているうちに、私の命の灯火が消える前に。

2人にたくさん。

そう思えるのは確実にさっちゃんのおかげだ。

さっちゃん、ありがとう。
< 95 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop