紡ぐべき糸

恋に　二番手はないと　啓子は思っていた。


本命が　駄目だから補欠で　なんてならない。

聡の恋が　動いた時　啓子の恋は　終わる。


覚悟していたけれど。

啓子は　寂しさに　打ちのめされていた。
　


どうせ　聡にフラれるのなら　聡の　恋が実ってフラれたい。


聡の　幸せな姿を見て　聡を諦めたい。


苦しみの中で　啓子は　そう思っていた。


片思いの人に　フラれた聡が　



新しい恋を　見つけたら　啓子は　もっと辛いから。