紡ぐべき糸

心配する必要なんて 全くなかった。

あまりにもスムーズな 交わりは 初めての啓子に 快感さえ与えた。
 

「怖くなかったでしょう。」

啓子を 胸に抱いて 聡は言う。
 

「うん。」

小さく頷く啓子。
 

「ケイのからだ 可愛くて 清潔で。俺 もう夢中だよ。」

誰にも 触れられていない啓子を 聡は 褒めてくれた。


啓子は コンプレックスだったのに。
 

「本当に?」

啓子は 甘えた声で聞く。
 

「ほら。もうこんなに。」

聡は 啓子の手を導く。


もう目覚めた聡に 驚く啓子。


甘い優越感が溢れ 啓子は 聡に 唇を重ねる。
 

すぐに 熱く応える聡。


二度目の愛は さらに熱くて。


甘く 啓子を 溶かしてしまう。


激しく 慰め続けた後 一つになった時 啓子は 新しい歓びを 知っていく。
 


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