紡ぐべき糸
素直に 聡を信じて 聡に すべてを 委ねる啓子だから。
聡は 夢中になっていく。
誰にも 踏まれていない 雪原のような啓子。
一つずつ 足跡を付けるように 聡は 丁寧に 啓子を 導いていきたいと思っていた。
結ばれてからの啓子は どんどん 綺麗になっていく。
覚えたての歓びに 戸惑う啓子が愛しくて。
聡は 啓子に 歓びを与え続ける。
啓子を 満たしている自信と 充実感に包まれて 聡も変わっていく。
手に入れた宝物を 大切に磨くように。
いつも 手の中に包んで離さずに。
聡の思いに 啓子は 真っ直ぐに応えてくれるから。