紡ぐべき糸
啓子は 聡を 強く求め 頼ってくる。
啓子を支え 導くことで 聡も 充実感を覚える。
一緒に築き 共有する満足。
そして啓子は 見えない所で 聡を 支えてくれる。
聡が 提出した書類の間違いを そっと 訂正してくれるように。
自分に 必要なものは何か。
聡は やっとわかった。
華やかな時間でも 許されるだけの 時間でもない。
一緒に築くこと。
手を取り 助け合って。
それが紡ぐということ。
迷ったり 慌てたり。
時には 喧嘩することも。
そうやって 二人の糸を 伸ばしていく。