紡ぐべき糸
そのまま 前日のホテルまで 聡は 車を走らせる。
車を降りるときに 美咲を見ると 美咲は 優しく 頷いてくれた。
部屋に入ると すぐに 聡は 美咲を抱き締めた。
昨日とは 違う思いが溢れて 聡の体を駆け巡る。
熱く 美咲の唇を塞ぐと 聡の体から ブレーキが外れた。
美咲の ぎこちない反応が 更に 聡を熱くする。
「横山君、止めて。」
美咲が 切ない声で 懇願するほど、聡は 美咲を 慰め続けた。
聡の熱が 移ったように 美咲も 少しずつ 大胆に応えていく。
「ああ。」
と堪えきれずに 果てた聡の頭を 美咲は 優しく抱いてくれた。