紡ぐべき糸

去年よりも 少し浮かれている自分に 聡は 苦笑していた。


啓子が 明るく 綺麗になったから。


それに 聡の気持ちは もう伝えてあるから。
 



「何か、七夕みたいですね。」


と笑う啓子。


聡は一瞬 ドキッとしてしまう。




もしかして自分は 啓子を 抱いてもいいと思っている。




それは 鮮やかな衝撃だった。
 

< 50 / 227 >

この作品をシェア

pagetop