紡ぐべき糸
その夜も 二人は 熱く求め合う。
満たされても すぐに 目を覚ます聡に、
「もうダメ。許して。」
と美咲は 脱力して言う。
「駄目。八年分 抱くの。」
と聡が言って 甘く指を這わせていると 美咲の体も 応えてくれる。
「お願い。止めて。」
重ね合うほどに 美咲の体は 聡に 望み以上の 歓びを与える。
「美咲。俺 本当に どうかしている。」
聡は 切ない声で 何度も果て続けた。
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