紡ぐべき糸

19


金曜日、聡は 午後の半休を取って 美咲の退社時間までに 東京に付いた。

仕事帰りの 美咲と待ち合せて 有楽町のホテルで 食事をする。
 

「何か緊張するな。」

聡が照れて言うと 美咲も

『うん』

と頷いた。
 

高級なディナーに 少し テンションを上げたまま 二人で 美咲のアパートに帰る。


部屋に入ると すぐに 聡は 美咲を抱き締めた。


何度 抱いても 一晩中 抱いていても 抱き足りない思い。



熱いキスを 交わした後 やっと 二人はソファに座った。
 
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