本当のキス ー偽りのキスー 番外編
外が少し暗くなって
イルミネーションが見えた
「もぉすぐ、クリスマスだね…」
外を見て先生が言った
「うん」
オレはストローに口を付けた
「清田くん、クリスマスはデート?」
先生に聞かれた
「デートなんか、ずっとしてない…」
「彼女いないの?
あ、いたら、日曜日に
私とここにいないか…!」
先生は冷めたコーヒーを口に含んだ
「先生は?
先生は、和田と付き合ってるの?」
ずっと聞きたかった
「…
付き合ってないよ…
正直に言うと…先週、別れた…
…別に、どーでもいいよね…」
先生は両手でマグカップを握った
「やっぱり、付き合ってたんだ…」
「うん、でも私が異動してからだよ
仕事で助けてもらったりしてたから
異動してからも
いろいろ相談してたし…」
「好きだったの…?和田のこと」
「うん…好きだったよ…」