本当のキス ー偽りのキスー 番外編
気分転換?
「気分、悪いの?」
「んーん…
悪くないよ…
…ひとりになりたい時がある」
「ひとり…?
じゃあ、オレ、ジャマだっ…」
「そんなことないよ…
あ、でも今日だけね
ホントは屋上に出ちゃダメだから…」
「先生は、よく来てるの?」
「うん…たまにね…
やる事なんかいっぱいあるのに…
ダメだよね…
…
でも、ひとりになれる場所が
ここしかなくて…」
「なんで、ひとりになりたいの?」
「…ドジでしょ…私って…
だから、ミスが多くて
清田くんにもいろいろ助けてもらってるけど
…
なんか…
整理ができなくなっちゃう時があって
…
教室にいても
自分の居場所じゃない気がして…
…
教務室に行くとプリントが山積みで…
おかしくなりそうな時がある…
…
…ごめんね、こんなこと清田くんに言って」
そんなことを生徒に話す先生が
頼りないっていうよりも
オレは心配になった