本当のキス ー偽りのキスー 番外編

「先生…言っても、いい?」



「ぅん…」




「先生、好きだよ…

オレ、先生が、好きだよ…」





「…清田くん…
私も、好き…

ずっと、苦しかった…
ずっと、忘れられなかった…

ずっと、好きだった…」




「先生に
気持ち伝えられて、よかった…」



「うん…ありがとう

あの時のボタン、まだある?
卒業式の第二ボタン…」



「うん…あるよ…
覚えててくれたの?」



「覚えてるよ…
もらっても、いいかな?
まだ、間に合う?」




「うん…まだ、間に合う」




「よかった…
ずっと、後悔してたから…」



先生はオレの腕の中で
ハンカチで涙を押さえた





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