本当のキス ー偽りのキスー 番外編
「清田くんに出会った時
まだ12歳だった…
それなのに私のこと励ましてくれた」
先生が言った
あれから5年、たったんだ…
でも、まだ17歳…
「早く、大人になりてぇ〜」
「あの時から清田くんの方が
大人だったかもね」
先生はそう言って笑った
「いつから、好きだったんだろう…
…
昼休みバスケしてる時も
夏休み一緒に図書室にいた時も
清田くんといると楽しくて
…ずっとドキドキしてた…」
え…
そんなこと言われるとニヤけるんだけど…
「…でもたぶん
オレの方が先に好きだった…
卒業式までに先生より背が高くなったら
告白しようって決めてた」
「ホントに?
それで牛乳飲んでたんだ」
先生が嬉しそうに笑った
「うん…
バスケ部もそれで選んだ…」
ふたりで笑った