本当のキス ー偽りのキスー 番外編

パンケーキを待ってる間


昨日買った腕時計を先生に渡した



「なに?」


「やっぱり先生の腕時計
ちょうだい

代わりの腕時計買ったから
コレと交換して

ホントは先生の誕生日に…って
考えてたけど
先生、不便そうだったから…」



「えー、嬉しい!
いいの?」



「うん」



オレは先生の腕から
先生の腕時計を外して

オレが買った腕時計を着けてあげた



「ありがとう
すごく嬉しい
清田くんの誕生日なのにね…」



「オレにも、着けて…」


先生の腕時計を
オレの腕に着けてもらった



「ハイ…」


オレは先生の手を握った


先生と目が合った



「ケーキくるまで
こーしてたい…」




「うん…」



細くて華奢な指

綺麗な爪

指先が冷たいのに温かい





「オレ、先生の手
好き…」




「ホントに?嬉しい…」


先生が恥ずかしそうに微笑んだ


かわいんだけど



すげぇドキドキする




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