本当のキス ー偽りのキスー 番外編
皿に置かれた苺を
甲ちゃんが食べた
「最後の1個!」
たぶん
オレが苺食べたいわけじゃないって
知ってて食べた
「ハイ…」
甲ちゃんが手をオレに差し出した
「いいよ…」
オレは甲ちゃんの手に
キスをした
ーーーーー
甲ちゃんの白くて透き通った手が
薄っすらピンクに染まった
「やっぱり、恥ずかしい!」
甲ちゃんが手を引っ込めた
甲ちゃんと目が合った
甲ちゃんの頬も
ピンク色に染まってた