本当のキス ー偽りのキスー 番外編
「お祭りのたこ焼きって
おいしいね…」
そう言った先生の口にソースがついてて
オレは指で拭った
「ごめん…ついてた?」
先生が恥ずかしそうに笑った
オレも恥ずかしくなった
「コレ、たこ焼きのお金…」
先生が財布からお金を出して
オレの顔を見た
目が合った
なんか、ドキドキした
「まだ…ついてる?」
先生が言った
「んーん…ついてない…」
オレは先生から少し離れた
「500円で足りる?」
「いらない
先生2個しか食べてないし
本もらったし…」
「ホントに?
でも、口止め料として、もらって」
「うん…わかった」
先生の掌から
オレは500円玉を取った
口止め料って、たこ焼きの?
それとも…