本当のキス ー偽りのキスー 番外編
オレたちは人混みに戻った
「先生!」
振り向いたら和田がいた
「すみません、はぐれてしまって…」
「なんか、ありました?」
和田は隣のオレに気付いて
そう言った
「特になにも…」
先生はそう答えた
「じゃあ、行きましょうか
清田も遅くならないように帰りなさい」
うるせー、和田!
「じゃあ、清田くん、気を付けてね」
「うん
先生、ありがとう」
先生は行ってしまった
同僚って
付き合ったりするのかな…
オレは
ふたりの後ろ姿が見えなくなるまで
ずっと見てた