恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
相澤沙和side
お見合いを終え、母親と合流してから、沙和は母親の車で家まで送って貰う事になった。
──だから、俺も協力してやるよ。
助手席に座り、今日羽瀬さんに言われた言葉がふと蘇る。
(協力って、治療の協力って事だよね…?)
お前と結婚をするつもりはないから安心しろと直球に言われた時には驚いたが、協力してやると言われた時にはもっと驚いた。
結婚する気のないという見合い相手の私の為に、羽瀬さんはどうして協力してくれるつもりになったのだろう。
そう不思議に思ったが、きっとPTSDという病気に興味があるのだろうという事で落ち着いた。
「沙和、秋人さんとは上手くいきそう?」
「へっ」